「変動金利がオトク」=「固定金利は損」みたいな論調が多いです。
実際、住宅ローンで「変動金利」を選択している人は7割近くもいるそうです。
でもオトクだからと言って深く考えずに変動金利を選択する風潮はとても
危険に思えます。
変動金利でローンを借りていいのはお金に余裕がある人だけです。
「今の安い変動金利だからなんとかローンが返せます」というレベルの人は
変動金利で借りてはいけない。
そのような人はまだ住宅ローンを借りることができる段階ではないです。
予算を下げるとか?家計を改善して余裕をつくるとかしないといけません。
「金利は当面上昇しない」という輩もおりますが、
ひとつの見通しにすぎません。
(そもそも“当面”ってどの程度の期間をさしているでしょうか?
期間35年の動きをなぜ予測できるのか教えてほしいです。)
彼らの無責任な見通しに、自分や家族の人生を賭けてはいけません。
変動金利を選ぶなら
金利が上昇して返済額が増加した時にでも対応できる家計の収支の余裕、
繰上げ返済をして返済額を減らすことができる資金的な余裕をもつべきです。
住宅ローンというのは、最長35年=420か月という長期にわたって、
毎月決まった金額をとどこおりなく返済していくことをコミットするという途方もないプロジェクトです。
もっとも重要なのは、確実に返済を終えることができるかどうかという安全性です。
損得だけで判断することのないようにしましょう。