自由な人生のためのお金の知恵:家計・住宅ローン・投資~FPふうさん

失敗しないお金との付き合いかた:住宅ローンの借りかた、投資のしかた

幸せになるためのお金の使いかた

「お金」と「幸せ」の関係について、とても興味があります。

昔、銀行員として働いていた時、お金持ちなのに幸せそうには見えないお客様をいっぱい見てきました。「自分のお金が身内から狙われているんじゃないか」と猜疑心にかられている老人。見栄をはることばかり考え身の回りを飾り立てている企業オーナー。当然私とは比べ物にならないほどの金持ちではありますが、正直あんな風になりたいとは思えませんでした。

自分は、お金がなくて惨めな暮らしはしたくありませんが、幸せに生きたい。
それで、お金と幸せの関係に興味をもって調べていたのです。

数年前にベストセラーになった
「99.9%は幸せの素人」の中に、「お金と幸せ」のことが書かれていました。

この本では、

・我々が正しいと思って信じていることが実は科学的には間違いであることも多い

・したがって幸せになるために正しいと思って行動していても幸せにならない

と指摘し、「お金」「夫婦関係」「人間関係」「目標設定」などのジャンルで
科学的な「幸せになるための方法」が書かれています。

知識の吸収だけで終わないように「行動レシピ」もついており、とても親切です。内容的には深い本ですが、軽妙な文章で短い時間で読むことができるのでおすすめです。

本書には学ぶところが多くありました。

特に興味深かったのは、
幸せになるために「お金の使い方」に注目していたところです。

このことは私も何となく「そうだろうなあ〜」と思っていました。

本書でいわく、幸せを感じるには

・モノではなくコト(体験・経験)にお金を使いなさい

・自分のためよりも人のためにお金を使いなさい

というコトでした。

私自身、最近「物欲」が無くなってきたのか、形にならないことにお金を使いたい気持ちが強くなってきています。
自己啓発セミナーをたくさん受けたり(それもうん十万円単位のもの)。

コロナのことがあるので、今はあまりできませんが落ち着いたら家族でゆっくり旅行がしたいとか。

また、小さな金額ですが毎月ユニセフに寄付を続けています。

寄付をすると自分の心が満たされるということも実感としてよくわかります。

私のお金の使い方は、幸福感を得るという観点からは間違っていないことが

わかりました。

寄付については、社会貢献事業のクラウドファンディングに出資するとか

今後もっと増やしていこうと思っています。

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貯金が苦手な人は、お金の使い方上手になる

貯金のことばかり考えるとマインドが低下する

貯金が大好きな人・趣味のように出来る人は、この記事を読む必要はありません。

でも、中には苦手な人もいるはず(私がそう)。

お金を貯めるために「節約生活」を続けているとストレスがたまる。

その気持ち、わかります。

私も昔、会社の残業代がいきなり減らされて、毎日切り詰めた生活をしていた時はみじめな思いをしたものです。

1日の小遣いが減って、今までは好きなお店でランチを楽しんでいたのが、家からおにぎりを作って持ってくるようになったり、おにぎりはおにぎりでいいんですけど、今までのギャップから妙にわびしく感じたり。。。

その時に「発想の転換が大事だ」と思い直して、

今あるお金をどうして使ったら最大の満足が得られるのか?そう考えてみると、工夫が湧いてきて、ワクワクしてきました♪

子どもの頃、遠足のおやつ代数百円で何を買うか?

冷蔵庫の中にある食材をどう使って、美味いものを作ろうか?....と考えるようなものでしょうか。

貯金は無意識的に行う

貯金は多くの人がすすめるように「天引き」とか「先取り」でやったほうがいいです。

「貯金」は意識的に行うと、マインドが低下してしまいます。

だから無意識下で貯金が行われるように、自動振替や給料天引きにしておくほうがいい。

逆にお金を使う時は意識的に行う

お金を使うことに気持ちを向ける。

お金を支払う前に

「この買い物は本当に自分にとって必要か?」

「自分にとって価値のあるものか?」

立ち止まって考えるクセをつければ、無駄な支出は減ります。

気分が高揚したり、逆にストレスを感じている時は、ついつい無駄なお金を使ってしまいますね。

瞑想を習慣化して、いつも気持ちを落ち着けるようにしておけばいいのですが、

そこまでやらなくても、お金を支払う前にちょっと立ち止まって考えるだけでも無駄使いは減らせます。

私は、ショッピングセンターで買いたいものがあっても、その場で買わずに、もう一周ショッピングセンターを回ってきてから買うことにしています。一周回っているうちに、「本当はそんなに必要ないよな」と思い直すことも多くあります。

ワンルームマンション投資をおすすめしない理由

3年前に買ったワンルームマンションの売却に苦労しています。
今のままだと売ってもローンが返せません。200万円くらいの損です。
痛いけど、いい勉強になりました。

この経験を通して知った「ワンルームマンション投資のリスク」についてお伝えします。

1.入居人の退去リスクとハウスクリーニングなどの出費

当たり前ですが、長い年月の中で必ず入居人は変わります。そうすると次の入居人が入ってくるまで家賃も入ってきません。私のマンションは比較的に大阪の中心にあるんですが、それでも3〜4ヶ月空白の期間がありました。それに敷金ゼロとかにすると約1ヶ月分の家賃を吐き出すことになるし、部屋のクリーニング代も決して馬鹿になりません。

こういうことも勘案すれば、当初シミュレーションの時に見込み家賃は実態の8掛けくらいで見ておくべきです。

ただ、実際不動産サイトなどを見て調べてみればわかると思いますが、

そんな条件で採算がとれる物件などほぼ存在しません。

2.管理費や修繕積立金の引き上げリスク

実際、ご自分のマンションに住んでおられる方で
管理組合の活動に参加している方はよくご存知だと思いますが、
日本のマンションの管理費・修繕積立金は新築時は、低めに設定されています。

最初から管理費・修繕積立金が高いと、購入者が嫌がるから。。。
つまり売れにくいからです。

結局、購入後10年以上たって、管理費や修繕積立金の引き上げが管理組合内で
議論されるようになるわけです。

これは投資用のワンルームマンションでも同じです。

つまり、ほとんど全ての投資用ワンルームマンションの管理費・修繕積立金
将来上がるのが当たり前なんです。

管理費・修繕積立金の金額が上がると、マンションの収支が悪化しますので
マンションの査定価格も下がります。

購入した時は家賃収入で管理費・修繕積立金を払ってローンの返済をしてもお金が残るような物件も時間がたてば必ず収支が悪化し価値も下がっていくのです。

ワンルームマンションは買った時が一番よく、後はどんどん価値が落ちていくものです。

3.売る時に簡単に売れない

今回の売却で一番実感したのがこれです。

株式や外貨・投資信託など他の投資商品と比較して、とにかく

流動性が低い

なかなか売れないんです。

しかも、適正な価格がわからず、
口から出まかせばかり言う不動産屋が買主の言い値を伝えてくるのみ。

もちろん、今はインターネットで調べたり相見積もりを出せば大体の相場はつかめます。

けど、その価格には50万円、下手したら100万円近い開きがあります。

結局、売却という大事なことを不動産屋に任せないといけないと言うことが

もっとも大きなリスクだと思います。

 

補足:若い人でこれからマイホーム買おうと言う人はワンルームマンションの投資はしないほうがいいですよ

付け加えさせていただきます。

ワンルームマンション投資が流行って、一流企業勤めの20代から30代の人が

自分の家よりも先に投資用のワンルームをローンで購入するケースがあります。

今こうしたサラリーマンのワンルームマンション投資に対して金融機関はかなり厳しい見方をしています。

その方が後に結婚してマイホームを買うために住宅ローンを組もうとしたら、

ワンルームマンション投資の返済負担が重すぎるので、住宅ローンの審査が通らないということになりかねませんので注意しましょうね。

 

 

お金の悩みを消すための思考法② 今そこにあるお金でやりくりする

家計が破綻している人の典型的なパターンはクレカ(特に分割払い)や(末期的な場合は)リボ払いをしていることです。

「稼いだお金の範囲内でやりくりする」、そんな当たり前の考えを麻痺させてしまうほど、カード払いやリボ払いは危険です。

 

ちなみに私は引き落としの金額がほぼ見込める光熱費などの支払いをカード支払いの基本としています。

サイトで本を買いクレカ決済にすることもありますが、購入したらすぐに購入金額を「使う口座」から「クレジットの決済口座」に振り替えて決済までプールしています。

 

今手元にお金がなくても、自分のものにすることができるって、よっぽどいい世の中になったように思えますが、これは罠です。

 

我々の欲望には際限がありません。その欲望を今お金がなくても満たしてくれる

クレジットカードを打出の小槌みたいに思うかもしれませんが、

一度この便利さを味わうと手を切ることが難しい「麻薬」のようなものです。

 

あなたが金融会社に騙されてぼったくられる一生を送りたくなければ、

この罠には決してハマらないでください。

クレカ払いや分割払いは将来の収入をあてにして借金をしているのであり

これを頻繁にやっていると自転車操業に陥り、なかなか抜け出せなくなります。

 

クレジットカードでの支払いで苦しんでいる人は、薬物を断ち切るくらいの覚悟を待ちましょう。心を鬼にしてしばらくカードの新規使用を停止してください。

言い訳を作らずに断ち切るためにはカードを一旦全て解約するのも一つの方法です。

過去の大きな支払いを支払い終えたら、そこから新しい人生をスタートしましょう。

これからは今あるお金の中で使うという基本を徹底してください。

お金の悩みを消すための思考法①「収入を増やすことにこだわらない」

 

お金に余裕がある家計かどうかは、収入の多い、少ないには関係ないです。

 

収入が多くてもお金がたまらず、いつも不安な家庭は多いです。

反対に、収入が少なくても満足に暮らし、お金も貯まっている家庭も多い。

もちろん最低限の生活をするために収入を上げる必要がある家計もあるでしょう。

でも、

収入さえ増やせばお金の悩みは無くなるだろうという考えは捨てないと

いつまで経っても幸せになれません。

 

私自身、銀行員時代のピーク時はサラリーマンとしては相当な高収入をもらっていました。

 

じゃあ高収入時代振り返って「お金の不安がなかった」というと違います。

今よりもさらにいい生活をしたいという欲望や、銀行内での出世競争から常に何かに追われているような日々でした。

精神的なストレスで夜の祇園などで深夜まで飲んでタクシーで帰るなど無駄にお金を使うことも多かったです。

 

私は現在ファイナンシャルプランナーとして働いていますが、

主にはお客様からの個別相談料で収入を得ているので

そんなに高い代金はいただけません。

その割には、お客様の人生にかかるお金の話なので通勤時間を使って調べ事をしたりで、本当に労働集約的な仕事です。

そして今の年収は、銀行時代の数分の1程度です。

 

でも、日々暮らしに困らない程度の収入だし、

お客様に喜んでもらえる仕事、本当に自分がやりたかった仕事をしているので

満足です。

 

「収入が多いこと」イコール「お金の悩みがない」ということにはならない。

 

「収入が低い」からといってお金で悩まない生活をあきらめてはいけません。

「収入の多寡」とは違うところにお金の悩みを無くす秘訣があるのだと思います。

住宅ローンと投資は同時に走らせるのが一番いい理由

住宅ローンを借りていると、返すのが最優先で投資に後回しになりがちです。

まじめな人ほど

「ローン返済を優先して、目途がついたら投資をはじめます」と

言われますが、

「ローン返済」と「投資」は同時進行でやったほうがいいです。

 

住宅ローン変動金利が下がり、「auじぶん銀行」で優遇後0.2%台(新規取り組み分)まできています。

固定金利との差が広がっているので変動金利の人気はしばらく続くでしょう。

でも、将来金利が上がらないとは言い切れません。

住宅ローンは20年とか30年という超長期のものなので、

将来は金利が上がることを想定しておいた方がいいです。

 

固定金利との差で浮いたお金を使ってしまわずに、

貯めておいて、それをインデックス投資などで長期的な運用を行えばどうなるか?

かんたんなシミュレーションをしてみました。

 

4000万円のローンを期間35年で組む場合、

変動金利を0.5%、固定金利を1.6%とすると

月々の返済の差額は約2万円です。

この2万円を積みたて投資に回しましょう。

年平均利回り4%で複利で運用したとすれば

結果は以下の表のとおりとなります。

 



20年たつと運用資金は730万円にもなるので、仮にこの段階で金利が上昇してていても繰上げ返済で毎月の返済額の上昇をおさえることができる可能性が高いです(ローン残高1800万円に730万円繰上げ返済すれば毎月の返済額は42,330円下げることができます)。

 

26年後には運用資金と住宅ローン残高がほぼ同じとなるので

全額繰り上げ返済することも。

もちろん、運用資金は他のことに使ってもOK。

 

いろんな選択肢が増えますね。

長い人生、多くの選択肢をもっている方が有利です。

 

投資は長期で運用することで、価格のブレを小さくすることが可能となるので

運用期間はできるだけ長くした方がいい。

なので、超長期の借入返済を始めたその時に

同時に超長期の運用もスタートしましょう。

【住宅ローン】変動金利で借りていい人、駄目な人  

 

SNSを見ていると「住宅ローンは変動金利一択です」とか

「変動金利がオトク」=「固定金利は損」みたいな論調が多いです。

 

実際、住宅ローンで「変動金利」を選択している人は7割近くもいるそうです。

でもオトクだからと言って深く考えずに変動金利を選択する風潮はとても

危険に思えます。

 

変動金利でローンを借りていいのはお金に余裕がある人だけです。

 

「今の安い変動金利だからなんとかローンが返せます」というレベルの人は

変動金利で借りてはいけない。

そのような人はまだ住宅ローンを借りることができる段階ではないです。

予算を下げるとか?家計を改善して余裕をつくるとかしないといけません。

 

 

金利は当面上昇しない」という輩もおりますが、

ひとつの見通しにすぎません。

(そもそも“当面”ってどの程度の期間をさしているでしょうか?

期間35年の動きをなぜ予測できるのか教えてほしいです。)

 

彼らの無責任な見通しに、自分や家族の人生を賭けてはいけません。

 

変動金利を選ぶなら

金利が上昇して返済額が増加した時にでも対応できる家計の収支の余裕、

繰上げ返済をして返済額を減らすことができる資金的な余裕をもつべきです。

 

住宅ローンというのは、最長35年=420か月という長期にわたって、

毎月決まった金額をとどこおりなく返済していくことをコミットするという途方もないプロジェクトです。

 

もっとも重要なのは、確実に返済を終えることができるかどうかという安全性です。

損得だけで判断することのないようにしましょう。